浮世絵書道・お名前書道・大きい作品を手掛けています。

伝統的な書法に則った上でオリジナリティ溢れる表現を目指し、作品づくりにチャレンジしています。

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10月のうた

 

楓紅葉(かえでもみじ)

 

という作品を紹介します。

 

 

 

楓紅葉・

紅葉の葉が紅葉しているさま

 

 

和歌部分・

いまこむと

たれたのめけむ

あきのよを

あかしかねつつ

まつむしのなく

 

 

意味・

今すぐ行くよなどと約束し、あてにさせたのは誰だったかしら。

秋の夜を、今か今かと待ちながら明かしかねています。

松虫と一緒になきながら。

 

 

作者・

橘懐樹(たちばなのやすき)

 

 

語訳・

松虫・今の鈴虫

「まつ」は「松虫」に「待つ」をかけている

 

(出典:和漢朗詠集全訳注 講談社)

 

 

 

 

 

「楓紅葉」とは、十二単(じゅうにひとえ)の襲色目(かさねいろめ)の名前の一つです。

襲色目とは配色の名前で、着物の袖や襟に複数の色を見せることで、季節の装いを楽しむ貴族のファッションでした。

たくさんの種類があります。

 

「楓紅葉」の配色は、外側から内側に向かって、

淡青(緑)、淡青(緑)、中黄、淡朽葉(茶)、中紅、蘇芳(赤紫)

の順に重ねる配色です。

 

もみじの葉が、緑色から色づき、濃い赤へ変化する様を表しています。

 

今回秋の展覧会「日展」へ出品する作品として、秋の和歌に合わせ、背景として作成しました。

黄に大水玉を使用したのは、日本のポップカルチャーを意識しており、伝統模様との融合を表現しています。

 

 

 

折しも、10月22日は即位礼正殿の儀。

皇后陛下がお召しになったのが十二単でした。

 

今回の展覧会で初めてオリジナルの作品として出品した書と額装は、日本の伝統文化の中に新しい風を吹き込んだ(つもりの)作品でした。

 

 

 

 

|投稿日時:2019.10.29 Tuesday 14:28 |
|カテゴリ: 大きい作品 |