浮世絵書道・お名前書道・大きい作品を手掛けています。

伝統的な書法に則った上でオリジナリティ溢れる表現を目指し、作品づくりにチャレンジしています。

国内外のみなさまに、書道や和歌の美しさ、綺麗に字が書ける喜び発信しています。
 
<< 謙慎展2018 | main | 入学式の立て看板 >>
新木場駅

 

街中にある、公共物に書かれている毛筆書をウォッチングしています。

 

今回は新木場駅(東京都江東区)です。

東京メトロ有楽町線とJR京葉線の乗換駅として、多くの人が利用しています。

 

東京メトロ有楽町線をご利用の方は、一度は目にしたことがあるでしょう、こちらの大きなオブジェ。

 

新木場ならではの、大きな木材の作品です。

私を含め、乗換駅のため足早に通り過ることが多かったのですが、今回、立ち止まってよく見ると、作品名がありました。

 

 

群馬県産の樹齢350年のケヤキの丸太、という部分に心打たれてしまいました。

改めて、どこに丸太が?と思って見上げると、字体に目が行き、その後ろの木材が目に入っていない自分に気づきました。

 

 

さて、毛筆部分を見てみましょう。

 

字の部分は、木材を彫り、そのなかを黒く着色しています。

毛筆の印象を残したまま彫る技術に、見とれてしまいます。

 

 

全体の印象は、書く早さが早く、とても勢いがあります。

それが一因か、全体の面積に対して、細い線が目立ちます。

 

細い部分が、もっと太くても良いと思います。

時として、細い線は、作品に弱々しい印象を与えてしまうからです。

 

 

以下の黒背景の白字は、字典の中から似た崩し方を抜粋しました。

これらは、中国の古典の中で使われた字で、書道家が崩し方や字形をお手本にするものです。

比較対象としてご紹介します。

 

 

 

 

この作品の「新木場駅」の字は、駅名を知っているからこそ、読めるようなもので、なぜこの行書体?

 

思いを馳せて見ると、材木の街・木場(東京都江東区)から移転してきた数々の木材を扱う企業で築かれたこの街。

働く人々と共に、受け継がれてきた伝統的な技術のように、古くからある字体も、忘れずに受け継いで行きましょう、というメッセージのようにも思えてきました。

 

さあ、読んでごらん、という挑戦状?笑

 

私にとって新木場は、親戚や知り合いの会社がいくつかあるので、とても親近感があります。

思いがけず日本の伝統文化芸能の一つ、書道を学び始めた私。

学んだ後に見えてくる景色を、最近実感しています。

 

 

 

 

□楷書

 

 

 

 

□行書

 

 

|投稿日時:2018.03.29 Thursday 16:48 |
|カテゴリ: 毛筆さんぽ |