浮世絵書道、お名前書道と大きい作品を手掛けています。
伝統的な書法(楷書、草書、行書、仮名)に則った作品づくりと日常に活かせる書道を指導しています。
 
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若潮公園

 

市内にある、公共物に書かれている毛筆書をウォッチングしています。

 

今回は、外遊びやお花見時期に大人気の若潮公園(浦安市美浜)です。

 

全体を残念な印象にしてしまっているのが、まず目が行く「園」のゆがみです…

 

 

一文字ずつ見てみましょう。

 

字全体が、右上がりになっています。

すべての横線が右上がりなので、歪んで見えてしまいます。

 

草かんむりについて、四画で書く「††」の書き方の場合、中央で分離した横線二本(二画目と三画目)を続けて書くため、二画目の払いの方向が、三画目へ向かうはずなのですが、上方に払っているのが謎…

 

あぁ!

わかりました、書き順が違います!

 

縦横→縦横と書いています。

上方への払いは、二つ目の「†」の縦棒へ向かっています。

 

四画で書く草かんむりは、縦横→横縦 ですよ。

 

「口」は、折釘なのですが、中が狭くなってしまっています。

 

 

四画で書く草かんむり

 

まず散水(さんずい)の型が崩れています。

二画目は、一画目より小さくしてバランスを取ります。

 

「朝」が右上がりになっています。

横線は真横に、縦線はまっすぐにひかないと、歪んで見えます。

 

「日」は、曲尺をしっかり書きたいところ。

中が狭いので、小さく萎縮して見えてしまいます。

 

「月」も中が狭いです。

細くてもは堂々と、一画目は左に払い、二画目はやや右方向に開き、どっしりと書きます。

「月の一画目がはねていますので、草書でしょうか。

 

 

これは完全な楷書に見えます。

 

これも完全な楷書です。

歪んで見えるのは、鉄城(国がまえ)のバランスの悪さ、中の「土」の1画目が「土」の中央に来ていない、「口」の下部分の縦線が、中央に来ていないためです。

 

字の中の空間を広くしたいので、鉄城は、極端に言えば、下の辺が長い台形の形にし、どっしりと書きます。

 

 

 

 

楷書ならすべて楷書、草書ならすべて草書にすると、全体のバランスがよく美しいと思います。

 

 

□楷書

 

 

□草書

 

 

□行書

 

|投稿日時:2018.03.09 Friday 11:49 |
|カテゴリ: 毛筆さんぽ |